世界にある廃教会・廃修道院 #3

廃墟となった教会や修道院は、かつての信仰の証として、また時の流れに取り残された美しさを残しながら、今は静かに歴史を刻んでいます。

旧野首教会:旧野首教会は、長崎県の無人島・野崎島にあるカトリック教会で、現在は使用されていません。1989年に長崎県有形文化財に指定され、2018年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一部として世界遺産に登録されました。1908年に信徒の費用で建設され、鉄川与助が設計・施工した初めての煉瓦造り教会です。島民の減少により1971年に無人となり、現在は修復され、特定非営利活動法人おぢかアイランドツーリズム協会が管理しています。

旧五輪教会堂:長崎県五島市久賀島にあるカトリック教会堂。1881年に浜脇教会の教会堂として建てられ、1931年に五輪へ移築されました。日本の建築様式を知る上で貴重とされ、1985年に長崎県有形文化財、1999年には国の重要文化財に指定。2018年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一部として世界遺産に登録されました。現在は五島市に寄贈され、保存公開されています。

旧鯛ノ浦教会:上五島の布教拠点として、1881年に最初の教会が設立され、1903年に建て替えられました。鐘楼には浦上天主堂の被爆レンガが一部使用されています。現在は資料館として公開されており、踏み絵など弾圧時の資料が展示しております。旧教会後方にはルルドや布教に尽力された方々の像があり、プチジャン神父のお墓や御巣鷹六人切りの墓碑もあります。

Kostel sv. Jiří(St. George’s church):チェコ共和国ルコーヴァの聖ジョージ教会は、「世界で最も不気味な教会」として知られています。1968年の屋根崩落後、住民に避けられていましたが、2012年に美術学生が設置した「幽霊」の像が話題となり、観光客が増加。修復資金が集まっています。

Sv. Segoš:内部は祭壇や古い木製ベンチ、オルガンが良好な状態で残り、崩壊の兆候があるにも関わらず、その魅力と壮大さを保っています。廃墟荒らしを防ぐため、教会の場所は明かされていません。

Saint-Etienne le Vieux:フランス・カーンのサン=テティエンヌ=ル=ヴュー教会は、10世紀築のロマネスク様式で百年戦争やフランス革命を経て廃教会となりました。1840年に歴史的建造物に指定されましたが、未修復で閉鎖されたまま自然と一体化しつつあります。

Pöide St. Mary Church:エストニアのサーレマー島にあり、13世紀の礼拝堂跡に建ち、要塞教会と呼ばれました。第二次世界大戦や落雷で損傷後、1989年から改修が進み。内部には歴史的な墓石があり、夏季は月に2回、冬季は牧師館で礼拝が行われます。

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